企画のアイデアをパクられないために【傾向と対策】

横行するパクり

イベントに限らず、企画をどこかに提案した際に起こりうる問題「パクり」。この記事を読んでいる方の中にも、実際に自身が提案した企画が知らぬ間にパクられていたという体験をお持ちの方もいるのではないでしょうか?

この記事では、私の過去の経験からアイデアのパクりを未然に防ぐための方法について書いていきたいと思います。

パクりはなぜ起こるのか?

みなさんの中には、「パクられた」方の他にも「パクった」側の人もいるかと思います。まず、それぞれの立場から、なぜ「パクられた」「パクった」か、を考えてみます。

事例(1)クライアントにやれと言われた

例えば企画コンペで、こちら(A社)が勝った場合でも、一部のアイデアについて競合先(B社)のものが優れていることがよくあります。

その場合、クライアントには

1.「そのアイデアはもったいないけどやらない」

2.「そのアイデア部分のみ競合先(B社)に委託する」

3.「そのアイデアを、こちら(A社)にやらせる」

という3つの選択肢があります。

通常は、1.を選択するのですが、切り捨てるにはあまりにももったいないアイデアの場合や、発注バランスの調整などによって、2.の選択が起こりえます。そして問題の3.です。一般的な倫理観を持った会社であれば普通はこの選択をすることはないのですが、悲しいことに世の中には、アイデアを盗んで他人に行わせることに何の躊躇もない 人や会社が存在します。そして不幸にもこのような条件が重なった場合にパクリが生み出されるのです。

そして、そのアイデアが競合先のB社のモノだということは大概気づくのですが、こちらとしてもきっぱり断り切れないクライアントとの関係性がある場合、背徳感を覚えながらも「どうせ立場が逆なら、お前らも同じことをするんだろ」と、パクリに手を染めてしまうのです。

事例(2)バレないだろうと意図的に行った

インターネットは便利なもので、過去の様々な事例や企画を簡単に入手することができます。過去に、知らないどこかの誰かが行ったものであれば、バレないだろうとパクリに主体的に手を染めてしまう人もいます。

事例(3)たまたま似てしまった

世の中にある様々な表現や手法は、完全なオリジナルということはほぼ無く、過去に行われたものである事がほとんどです。そのため、自分達がオリジナルだと思っていても、すでにどこかの誰かが発表済みであったということが起こりえます。

アート作品などの独自性の高いものに関しては、偶然似通ってしまったということはほぼありませんが、イベントコンテンツ(ゲームの内容や表現方法など)は過去のものに似てしまうことは結構な確率で起こります。

アイデアをパクられないために

パクられないための方法の前に、当然の事ですが、自分がどこからかパクってきたものをパクられても文句は言えませんので、アイデアが自身のオリジナルであることを前提に話しをすすめます。

対策(1)倫理観の無いクライアントに対して

いままでの経験上、平気で他の人間にパクらせようとするようなクライアントと付き合っていても、長い目で見ればいいことは何もありません。これを機会にきっちりと「NO」を言いましょう。とまぁ、それができれば苦労はしないのでしょうが…。

やはり、一番スマートな方法としては、自社の技術、ネットワーク、リソースでしか実施できない企画を考える。ということになります。

と簡単に言ってしまってますが、この「独自のコンテンツ」をつくるのは本当に大変です。先行投資をしたあげくに、全くヒットしなかったり、それこそ後進にパクられたり。しかし、他にまねできない独創的な企画を固めることができれば、資産となってその後の継続した利益につながっていきます。是非自身の強みを活かして作り上げてください。

対策(2)どこかの誰かがパクるのを防ぐ

どこかの誰かにパクられる場合は、すでに実施したものの場合でしょうから、自社でインターネット上に発表する際には、必ず日付と©表記、そして、パクってやるより、自社に頼んだ方が楽だし、クオリティの高いものになるし、面倒なことにならないよということを記載しておくことをおススメします。

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