私はある地方都市でイベントやプロモーション関係の広告プランナーをしているのですが、仕事関係や知人友人問わずよく聞かれる質問がいくつかあります。今回の記事では、それらをQ&A形式にまとめてお届けしていきたいと思います。
それでは行ってみましょう。
Q.イベント制作会社の給料ってどのくらいもらえるの?
A.もちろん会社によっても全然違いますが、地方(東阪名以外の都市)ですとおおよその目安としては初任給で年収200~300万くらい、5年で300~350万、10年で350~400万、15年以上で400~500万。そこで頭打ちといった感じでしょうか。広告制作プロダクションとしてそれ以上給料をもらうとしたら、役員になるか、成果報酬型の給与形態の会社に勤めるか、自分で会社を興すといった方法になってしまいます。はっきりいうと業務内容を考えたら給料はそんなによくないです。
Q.芸能人や著名人に会えるの?
A.普通の仕事をしている方に比べれば、会える頻度は格段に多いです。なお、コンサート等の興行系イベント会社の場合はさらに多くなります。
Q.パワハラなどの各種ハラスメントはある業界なの?
A.広告業界全体に言えることですが、そのような気質の方々はかなり少なくなってきてます。目に見えて変わってきたのは、やっぱり電通の新人女性社員の過労自殺事件(2015年)が大々的に表に出て以降のことです。それまでは広告業界全体にハードなパワハラや人格否定をする人間がゴロゴロいて、それが当たり前に定着していました。結局まともな感覚や社会性を持った人間ほど辞めていってしまうので、上の人間になるほどそのイカレ度合いが激しくなるというかなり歪んだ業界構造もあったのですが、確実に変わってきてます。
Q.電通が広告業界を牛耳ってるって本当?
A.汐留(電通本社)はそうかもしれませんが、地域電通(電通東日本・電通北海道・電通九州・電通沖縄)は全然そんなことないです。「電通の闇」みたいなことはよく聞かれますけど、正直なところ地方の電通だと質問者が期待するような話は特にないですね。地方だと扱い額が首都圏の1/100とかなので、そもそも闇を創り出すための原資が足りないです。
Q.イベント会社って儲かるの?
A.うまくすればある程度は儲かりますが、基本はフィービジネス(作業報酬型)のため、どうしても限界はあります。詳しくは過去の記事をご覧ください。
在庫を抱えないビジネスモデル【イベント制作会社】は儲かる商売なのか?
儲かるイベントってなに?逆に儲からないイベントは?
Q.どんな仕事があるの?
A.企業や官公庁のプロモーションイベントや販売促進、キャンペーン事務局、PR、地域のお祭り、スポーツイベント運営、ツール制作、ノベルティ制作、webサイト制作と運営、映像制作、ステージイベント、タレントキャスティング、講演会、企業運動会、番組制作、写真撮影、コピーライティング、TVタイアップ、クリエイティブ、各種調査、翻訳作業、会場施工や美術、イルミネーション制作、プロジェクションマッピング制作、什器制作、スタッフ請負、スタッフ派遣、ビジネスマッチング会、リモートイベント、などが主な仕事になります。基本広告に関わることは何でもやります。
Q.仕事はつらい?
A.肉体的にも精神的にもつらいことは結構あります。適性がある人じゃないとなかなか続けるのは難しい仕事だと思います。
Q.イベント業界への転職ってどうなの?
A.それなりに楽しい仕事だとは思いますが、イベント制作の他にも選択肢があって迷っているなら止めた方がいいです。
ざっとこんな感じになります。みなさん知りたかったことが結構でていたのではないでしょうか。ただし、これは東京や大阪・名古屋を除く地方の話になりますのでご注意ください。
回答してるサイト管理者のプロフィール
地方都市在住プロモーションプランナー・40代・男性
過去の職歴:1)地域情報誌制作職→2)広告代理店営業職→3)広告・イベント制作会社企画職(現職・15年)
現職での主な業務:企画書の作成、官公庁のプロモーション・イベント、キャンペーン、ツール制作、プロモーションサイト制作、事務局運営、PRなど