名前の付け方で集客人数が変わる!?イベントタイトルの考え方

イベントのタイトルは「見ただけでそのイベントの内容がおおむね想像できる」ものが理想

さらにいえば、「覚えやすく」「言いやすい」ものが望ましいです。これは私の経験からですが、集客面からタイトルの付け方を考えた場合、よくわからないタイトルのイベントよりは、中身が分かるもののほうが集客力は高くなります。初めて行うイベントではあまり内容とタイトルがかけ離れていないほうがいいでしょう。

至極単純な例でいえば、地域のメジャーなラーメン店を集めたイベントを行う場合は、「〇〇ラーメンフェスタ」や「〇〇ラーメン博」等タイトルの方がダイレクトに中身が伝わりますし、なにより「ラーメン」というパワーコンテンツを全面に押し出さないのははっきり言ってデメリットしかありません。

また、タイトルと中身がリンクしていない場合に怖いのは、主催とお客さんとの意識のズレのからくるガッカリ感です。「ラーメン博」と銘打ってイベントを行ったのに、メインのラーメン屋の出展が少なかったり、お店のネームバリューが乏しいものばかりなどの場合、来場前の期待が高いほど会場でのお客さんの落胆は激しくなり、最悪の場合はクレームやSNSで悪評を拡散されることなどにもなりかねません。

恒例イベントのタイトルを変える場合に考えること

過去に複数回の実施実績があるイベントは「認知資産」を有しているので、一度参加したことがある人はタイトルを聞けばだいたいのイベントの内容が分かります。ですので、基本的に何度も回を重ねているイベントのタイトルは、基本的に変えないほうがいいのですが、様々な事情で変えなくてはいけない・変えたほうがいい場合が出てくることがあります。その際のタイトルの付け方についての考察を記載していきます。

例1:イベントの内容が大きく変わった

メインスポンサーの意向や訴求プログラムの転換などで、イベントの内容が大きく変わりタイトルを変更することになったとします。その際の告知の仕方ですが、イベントタイトルの脇に「旧:〇〇」などの表記や「〇〇は△△としてパワーアップ」などの補足説明を入れたほうがよい事もあります。イベントの固定ファンが一定数いて、十分な認知資産を有している場合などです。ただし、あまりにも今までのイベントと内容がかけ離れている場合は、来場したお客さんの期待からはずれてしまい逆効果になることもありますので、「認知資産を有効活用して、以前の顧客を誘導するか」「あたらしいイベントとして再出発するか」のバランスをよく考え告知を行う必要があります。

例2:中身は変わらないがテコ入れをしたい

何回かイベントを重ねて、集客が落ちてきた場合や、集客が落ちる前にテコ入れをしたい場合などにタイトルを変えることがあります。ここでは戦略的に3つの方向性が考えられます。1つ目は、いままでと全く違うタイトルをつけて「生まれ変わり感」を出す方法、2つ目は、前のイベントタイトルの「語感」や「雰囲気」がどことなく感じられるタイトルをつけて後継イベントである旨を匂わせる方法。3つ目は、同じタイトルに何らかのワードを追加する「新・〇〇」「〇〇Z!」などといった方法です。それぞれの方法に、「この場合はこれ」といった方程式はありませんので、イベントの方向性や内容によってどんなタイトルにすればよいかしっかりと考えてみてください。

例3:場所、時期などが変わった

「新宿〇〇フェス」「ウィンター〇〇カーニバル」などタイトルに場所や季節を盛り込んだイベントのタイトルは、場所や季節が変わったら、いや応無に変更しなくてはいけません。タイトルに場所や季節を入れていたということは、当然その場所その季節ならではのコンテンツを盛り込んでいたはずですので、それが変わるということは全く違うイベントになることと思います。そのため、告知などの際には、変に前のイベントを引きずらず、「〇〇が〇〇にお引越し!さらに楽しく生まれ変わります」など、「切り替わったことでより楽しくなった」ことを訴求するか、全く新しいイベントとしてとらえるか方向性を検討する必要があります。

中身が全く想像できないタイトルをつけたほうが良い場合は?

基本的に中身が想像できないタイトルや全く内容と無関係のタイトルをつけることはおススメししませんが、「すでに、来場者の見込みが立っているイベント」や「イベント自体がサプライズ要素を含んでおり、全く関係のないタイトルをつけることがイベントブランディングになる」場合などはいいかもしれません。実際に来場したお客がいい意味でタイトルと中身のギャップを感じれば、それがwebや口コミで拡散し新しい集客につながる可能性もあります。

関連記事

ページ上部へ戻る