イベント企画書の作成例【中高年を集客する青春懐古イベント企画】

「青春プレイバック」体験を提供しよう

中高年向けのイベントを企画する場合、必ず抑えておきたいのは、彼らが青春を謳歌していた青年期懐古系企画です。ご存知のように、とかく中高年は昔の思い出が大好きです。これをうまく活用し、当時のモノや文化の思い出をきっかけに、あの頃の自分にほんのちょっとだけ戻れる「青春プレイバック」体験を提供することで、中高年を強力に誘引できるイベントを作ることができます。

 

青春懐古イベントのネタ

イベントとしてコンテンツ化できる要素は、おおむね下記のように分類できます。

1.モノ(玩具、文具、電化製品、家庭用品、嗜好品など)

2.文化(音楽、ファッション、芸能、スポーツ、TV・ラジオ番組など)

3.体験(学校、趣味、流行など)

これらの「ネタ」をいかに中高年の琴線に触れるような形でイベント化するか、が企画のポイントになります。

 

青春懐古イベントの企画例

それでは、上記のネタを元に、具体的なイベント企画の例を挙げていきます。

 

19××~××年代の懐かしの〇〇展

よく目にする「懐かしの〇〇」系のイベントです。基本的な構成は、「当時のモノの展示」が中心となっており、そこにプラス何らかの体験プログラムをもりこみます。たとえば、どこかの家電メーカーやコレクターに協力を仰いで、過去40年分の電化製品を時系列に並べて、そこに、その年に起こった出来事やトピックスをまとめたパネルを展示します。この場合、家電は、過去40年の当時へタイムスリップさせるためのきっかけを生み出す装置として機能し、そこに設置したパネルがより具体的な当時の思い出をよみがえらせるという構成をとっています。そしてその脇あたりに当時のTV番組の映像をながしたり、当時はやった特撮ヒーローの衣装を着て写真が撮れるコーナーなどを設置すれば、思い出がよみがえった状態でその体験ができるという感じです。

 

最初で最後!当時の人気〇〇が大集合

当時のみんなが夢中になって見たり、遊んだりしたコンテンツを復活させるイベントです。たとえば、深夜ラジオの放送が全盛期だった時代の人気番組を1夜限りで復活させ、当時の番組のDJと一緒に公開録音を行ったり、解散したグループなどの再結成を行ったり、当時の人気「一発屋」だけをあつめたコンサートを行ったり、人気だった飲食店をそのイベント限定で復活させたり、といった感じです。

 

オヤジ○○コンテスト

一時期流行した、「オヤジバンドコンテスト」などの派生イベントです。青春時代に夢中になって、今になってまた熱が出てきた趣味などがこの企画とマッチします。が、やはり青春時代の思い出を喚起させながら、一番楽しく出来るのはバンドでしょう。

 

懐かしの青春時代ファッションショー

過去数十年のファッションを年代ごとに見せるクロニクルファッションショーです。ファッションの移り変わりを目の前で見れるのと、様々な年代の服を盛り込むことで、特定年齢層だけではなく幅広いターゲットを集客できます。また、当時のモデルや雑誌編集者によるトークショーなどを一緒に開催したり、流行の移り変わりが分かる服の展示なども併せて行います。

 

○○年代ゲーム大会

各年代ごとに流行した家庭用&アーケードゲーム機をつかったゲーム大会を行います。各年代ごとに参加者をセグメントし白熱したバトルを実施。また、古いゲームを使っての父と息子世代間対決や、逆に新しいゲームを使っての世代間対決など、各参加者が熱中したゲームと参加者世代を組み合わせた構成などもできます。ここでも、「〇〇名人」のような一世代を気付いたゲームの達人をゲストにしたトークショーや「いまこそ〇〇名人に挑戦!」など、中高年が子供のころに夢見たことを時間を超えて実現します。

 

○○年代クイズ大会

その当時に流行った、言葉やモノ、コトなどをテーマにしたクイズ大会。「見たことあるけど名前が思い出せないもの」「当時の総理大臣の言った有名な言葉は」など、「ここまで思い出しているのに、出てこない」という昔のおぼろげな記憶を参加者みんなで呼び覚まし、懐かしい時代の空気を共有するイベントです。

 

といった感じです。

当時のモノ、文化、体験を、「記憶を呼び覚ます」コンテンツに仕上げることができれば、様々なイベントを展開することが可能です。上記を参考に、中高年が懐かしがる面白いイベントを企画してみてください。

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