【安定の高スコア!】イベント業従事者のストレスについて

2014年版アメリカでの調査で堂々の5位!

【最もストレスの多い職業】
順位 職業/ストレス点
1位 志願兵(下士官)/84.72
2位 将官/65.54
3位 消防士/60.45
4位 パイロット/60.26
5位 イベントコーディネーター/49.93
6位 企業広報の幹部/48.52
7位 企業上級職/47.46
8位 新聞記者/46.75
9位 公務員/46.66
10位 タクシー運転手/46.18

出典:wsj

これはアメリカの求人情報サイト「キャリアキャスト」による調査で、2014年に発表された、2013年のアメリカ国内でのストレスの最も高い職業トップ10のランキングです。

そして、近年の調査では

2017年版でも安定の5位!

【最もストレスの多い職業】
順位 職業/ストレス点
1位 下士官兵/72.74
2位 消防士/72.68
3位 パイロット/60.54
4位 警察官/51.68
5位 イベントコーディネーター/51.15
6位 新聞記者/49.90
7位 常務執行役員/48.56
8位 広報担当役員/48.50
9位 タクシー運転手/48.18
10位 ニュースキャスター/47.93

出典: ZUU online

こちらは同じ調査 の2017年版になります。

アメリカでの調査のため、上位の「下士官兵」など日本では当てはまらない職業もありますが、「消防士」「パイロット」などに続き、堂々の5位(2014→2017で順位保持。だけどスコアは上昇!)となっています。

アメリカのイベント会社さんも大変なんですね。

日本のイベント会社・広告制作会社のスタッフのストレスは?

日本については、アメリカでの調査のような他業種を含むランキングデータが公表されていなかったため、私が今まで経験したことや、同業者から聞いたことなどをもとに、イベント会社の方々はどのようなストレスを抱えているのかを考えていきたいと思います。

終業時間=仕事が終わるまで【ストレス値 ★★★★★】

イベント制作会社の場合、定時は一般企業より始業時間が遅めに設定されていることが多く、9:30または10:00からスタートが多いようです。そして終業時間は18:30から19:00なのですが、これはあって無いようなものです。

特に繁忙期は、様々な〆切に追われ定時で帰れることはほぼありません。また、特にある程度のスキルを持った従業員の雇用契約は始業・終業時間を自分の裁量で決定できる「裁量労働制」であることが多く、給料は残業代を含んだ形で支給されます。

並行して複数の案件を抱えることも多く、「Aのイベント本番」「Bのイベント直前」「Cのイベントの企画書」が重なった場合はまさに地獄となり、ストレスはMAXになります。

人間関係=面倒な人間が多い 【ストレス値 ★★★】

いまは少なくなりましたが、一昔前までイベント業界には「普通の仕事ができないからこの業界にいる」という人間も多く、よく言えば非常にこだわりの強い、ざっくりいうと人格破綻者に近い人々が一般の企業よりかなり高い割合で存在していました。

そのため、特に同業者同士でのやり取りで、考え方や仕事の進め方の相違でもめることも多く、その都度ストレス値は上昇していきます。

また、業界全体に「人を育てる」という文化があまり無く、前時代的で非効率な教育方針(見て覚えろ、痛い目にあって成長しろ、出来るまでやれ等)が蔓延していました。

そうなると当然、日々の業務を行うだけでもストレスが重なって行きます。 ただ、このような風潮もいまではあまり見なくなってきましたが、小さい規模の会社ではいまだ根強く残っていることがあります。

業務内容=一つのミスが命取り 【ストレス値 ★★★★★】

たとえば、ステージイベントの台本で偉い人の名前を間違えたり、ゲストの入り時間を間違えて伝えたり、イベント当日必要な機材を手配できてなかったり、一つのミスが取り返しのつかない状況を生み出すことがよくあります。

そのようなミスが起きないよう、事前に念入りにチェックを行うのですが、前日まで2日寝てない状況で本番を迎えたりすると当然ミスが起こる確率は増えてきます。

イベントは生モノ=なにが起こるかわからない【ストレス値 ★★★】

どんなに準備してても、当日何が起こるかわからないのがイベントです。

ちなみに私も、当日ゲストが普通に会場にこなかったり、協力会社が自動車事故をおこしたり、スタッフの半分がインフルエンザでこれなくなったり、 「これ以外は壊してもいいけど、これだけは絶対に壊すな」と言われたフラグをしっかりと回収したりと、普通のイベント屋さんが遭遇するトラブルは一通り経験してます。

その時は生きた心地がしないのですが、意外と何とかなったりします。だけど、なんともならないこともあります。

こうやって並べてみると、アメリカのイベント会社さんのストレス値と似たようなものなのかなと思います。

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