イベント業でフリーランスは食えるのか?年収や日々の業務内容を解説【フリーのディレクター】

フリーランスの業態

イベント業界におけるフリーランスの業態は大きく3つに分かれます。1つ目は「フリーのディレクター」、2つ目は「フリーのプロデューサー」、3つ目は「他の広告業との兼業」です。その中でも一番多いのが「フリーのディレクター」で、私の経験上8割くらいがこの業態かと思います。

今回はそんな多くのフリーランスが活躍する個人事業主のイベントディレクターについて解説していきたいと思います。

フリーのディレクター

その名の通り、組織に属さず個人でイベントのディレクターを請け負っています。依頼主はほとんどがイベント制作会社や広告代理店からで、広告主から直接指名が入ることは稀です。

業務内容は多岐にわたり、自治体のイベントや、企業のプロモーション、コンサートや講演会、展示会、スポーツ大会など、イベント会社や広告代理店が請け負うもののほとんどが対象となります。

イベント本番の「現場運営」のみを担当することが多いですが、 事前準備作業の「制作業務」を請け負うこともあります。

現場では、ステージ進行(進行ディレクターや舞台監督など)を専門に行う人や、逆にステージはあまり行わず「運営ディレクター」のみを行う人、また両方を行う人もいます。これは 個人の得手不得手によります。なお、ステージ進行に係る業務の方がギャラが少し高めに設定されていることが多いです。

フリーのディレクターになる方法はというと、元イベント制作会社勤務からフリーになるか、バイトでイベントのディレクターを長くやってそのままフリーになるかのいずれかがほとんどです。

収入は?

給料は日当計算の事が多く、時給計算の事は稀です。日当の単価は首都圏が一番高く、次いで近畿・名古屋圏、そして地方都市となります。

月締めで依頼主のイベント会社などへ請求書を発行し、規定のスパンで振り込みしてもらう形になります。取っ払い(その場で現金手渡し)はほぼありません。

日当は首都圏の場合でだいたい1日4~5万円くらい、その他で1日3万~4万といったところです。仮に1か月15日稼働したとすると、首都圏だと月に60~75万円位の稼ぎになります。…が、これはあくまで15日フルで稼働した場合の金額のため、事前の打ち合わせや準備では日当が半日分になったり、依頼してくるイベント会社の利益を確保するために、もっと低い日当で依頼されることも多くあります。

一番効率的で安定するのは、レギュラー案件を持って定期的に開催されている現場へ入る事ですが、そのような案件は中々ないのが実情です。そのため、レギュラー案件を持っていない人間の繁忙・閑散期はイベント業界に準拠することが多く、売り上げの多い月と少ない月の差が結構出てきます。

複数のフリーの人間から聞いた感じだと、年収は少ない人で 400万位、多い人だと1000万以上を稼いでいることもあるようです。

厳しさとやりがい

完全な肉体労働のため、40歳を過ぎると体力の衰えが顕著になり、なかなかディレクター1本でやっていくのは難しいようです。実際に私の周辺の人間も大体40歳位で、廃業して他の業種に転職したり、イベント会社に就職したりしてます。

また、フリーランスの場合は仕事を依頼してくれる得意先との関係性がとても重要ですが、40を過ぎたあたりから今まで仕事を振ってくれていたイベント会社や代理店の人間が役職付きになってしまい、現場担当者が年下になってくるという問題もあります。やっぱり自分より年上の人にはなかなか仕事を頼みづらくなります。

40代以降もフリーのディレクターで食っていくためには、ステージ進行や舞台監督などのスキルを持っており「その人じゃないと」というスペシャリティが無いと難しいかもしれません。

また、やりがいは何といっても、いろいろなイベントを経験でき、様々な交流ができるという点でしょう。今日は東京で新商品のプロモーション、明日は沖縄で自治体のPR、明後日からは海外で日本の伝統芸能の紹介ステージなどという業務内容はイベントディレクターならではではないでしょうか。

そして、フリーランスのメリットといえば、自分で自由に仕事を選べて煩わしい人間関係とは一定の距離を保てるということでしょう。とはいいつつも、結局フリーで食っていくには人間関係が一番重要だったりするのですが…。

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