イベントでのボランティアスタッフの募集方法とメリット・デメリット

ボランティアスタッフの考え方

マラソン大会などの大型スポーツイベントではよくボランティアスタッフの募集を行っており、ボランティアとして参加する方は大学生から社会人や主婦まで本当にさまざまです。

その参加理由としては「イベントに社会的な意義があり、それに賛同しているから」「グッズがもらえるから」「学校から行けと言われたから」「就職に有利だから」などになるかと思います。

逆に言うと、そのような『参加する理由』が見えないイベントの場合は、ボランティアは応募しませんし、仮に参加してくれた場合にも現場で様々なミスマッチが発生する可能性があります。もし、これからイベントを主催しようとしているあなたが「人件費が浮くから」という理由だけで募集を考えているならやめた方がいいでしょう。

ちなみに私個人的には、企業の経済活動イベントにボランティアスタッフを起用することに対して消極的な考えです。

ボランティアスタッフを起用するメリット・デメリット

メリット1|とにかく人件費を抑えられる

これにつきます。イベントを行う上でオペレーションに必要なポジションは決まっており、かつ時給などの単価もほぼ固まっているため、どうしても人件費は経費が圧縮しづらい項目になります。それを抑えられるという大きなメリットがあります。

メリット2|イベント及び主催企業のイメージアップ

ボランティアが多数参加するという事は、「イベントに社会的意義がある」とのイメージ訴求につながります。ただし、これもうまく情報を発信したり、ボランティアスタッフに対しての適切な対応をとらないといけません。

デメリット1|欠員が出ることが多い

労働の対価として金銭を払わないわけですから、当然仕事に対する責任感は薄くなります。ボランティアスタッフを起用するイベントは何度も行ってますが、必要なポジションの2~3割増し位で人を集めることが多いです。ただしそれでもポジション割れしてしまうことはよくあります。むろん、まじめに取り組んでくれる方も多くいらっしゃるのですが、経験上どうしても責任感が薄い方の割合が通常のアルバイトスタッフより多く感じられます。

デメリット2|重要なポジションは任せられない

当然重要なポジションは任せられませんので、誰でもできて、最悪の場合いなくてもなんとかなるポジションを与えることになります。ボランティアを使って運営をすること前提で計画を組めばいいのでが、「お金を使って手配しているスタッフ同様の動き」を期待してしまうと当日いろいろな問題が生じる可能性があります。「はじめからお金を使ってスタッフを手配すればよかった」とならない様に気をつけて下さい。

ボランティアスタッフの募集方法

以下メジャーな方法としては

●ボランティア募集サイトへの掲載

●イベントの公式HPやSNS、チラシなどでの募集

●大学の担当部署などと連携した募集

があります。それぞれの方法に一長一短があるので、どんなボランティアが欲しいのかを考えて募集をしてください。また、募集に際してははじめにしっかりと諸条件や内容を整理し、当日の実際の業務内容との相違が出ない様注意してください。

参考までに、明治大学のボランティア募集受付のページでの条件はこんな感じになってます。

募集するにあたってのポイント

基本的には一般的な求人と一緒です。どこで、どんなイベントを行い、どれくらいの拘束時間になるのか、また、交通費は支給されるのか、お弁当は出るのか、どんな格好で行けばいいのか、いつまでに応募すればいいのか、選考はあるのか、当日どこに集合するのか、連絡はメールでおこなうのか、そして「このイベントにボランティアとして参加することによって得られるメリット」をしっかりと明記して募集を行うことが必要です。

ボランティアスタッフを活用を考えている方は、一度自分でどこかのイベントに応募して実際に体験してみることをオススメします。どんな団体が主催しているイベントかによって内容は全く違うものになりますが、「どんな人間が参加しているのか」「ボランティアスタッフとして参加した人間がどのように感じるか」が理解できると思います。

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