「行ってみたいかも!?」と思ってしまう、イベントの集客フック事例

人を呼び込むための方法は?

イベントを行う際、一番の課題は参加者の確保になります。初めからある程度の見込みが立つものもあれば、ふたを開けるまでどうなるか分からない、といった案件に携わらなければいけない事もあるのではないでしょうか。

今回の記事では、イベント等のプロモーションにおいて集客をしたい場合に活用できる、人を呼び込むためのオファーや表現について解説していきたいと思います。

その1|視点を変えてみる

以前、ある航空会社で行われていたキャンペーンで、

期間限定 50人に1人無料!

というものがありました。

実はこれ、実質的に「期間限定で全員2%OFF」と同じことなんです。

皆さんはどっちがグっときますか?前者の方が心惹かれる方が多いのではないでしょうか。必ず2%引きになるよりも、もしかすると全額無料になった方がうれしいし、確率的には結構当たりそうな感じがしませんか。

このように実際に中身は一緒でも構造や表現を変えるだけで、相手に強く訴えることが出来たりします。

オファーとはちょっと違いますが、似たような例を一つ。昔某お昼のテレビ番組内に「世紀末クイズ」というミニコーナーがあったのですが、そこで「天気予報士は様々なデータを活用し、晴れか雨かを40%の確率で当てることができます。漁師は長年の勘で30%の確率で当てることができます。あなたはどちらを信じますか?」というような問題がありました。(内容はうろおぼえです。)

これの答えは漁師で、30%しか当たらない漁師の答えの逆張りをすれば70%の確率で当てることができる。というものでした。

私は、企画に詰まった場合などには、凝り固まった考えをほぐして、自分の盲点を発見するためこの話を思い出すようにしてます。

その2|特定の“あなた”に訴える

付加価値型ビジネスの基本的な手法を言い表す「今だけ、ここだけ、あなただけ」という言葉があります。

ざっくり言うと「今を逃すと買えないかも、ここでしか買えないかも、あなたのためのオファーです。」といった意味合いで、他者と差別化を図る際や、地方ビジネスを行う際の指針となっています。

対義語としては「いつでも、どこでも、だれにでも」が当てはまり、これは広域で同じサービスや商品を提供するコンビニや大型スーパーなどのビジネスモデルを言い表しています。

イベントは、どちらかというと不特定多数ではなく、特定少数を狙ったプロモーションとなり、考え方としては前者の付加価値型ビジネスであると言えます。

そのため、例えば新生活に合わせたプロモーションなどでは

新入生は○○プレゼント!

「孫に○○を買ってあげるための○○応援企画!」

など、特定の「あなた」を絞った訴求が有効になったりします。

その3|参加条件を付与する

イベントへの参加条件を提示して、参加者の質を高めたりブランドを構築する手法です。

たとえば、オーストラリアのハンバーガーショップで

苗字を「バーガー」に改名したら、ハンバーガー一生無料

なんていうキャンペーンが行われました。(実際に改名した人がいたようです…。)これは極端な例で、どちらかというと話題喚起のためのPR施策ですが、たとえば

  • ドレスコードを指定したり(例:浴衣で来た方は○%OFF)
  • 髪型を指定したり(例:1本でも白髪がある方限定で○○プレゼント)
  • 名前を指定したり(例:佐藤さん・鈴木さんだけ参加できる)

と、そのイベントと連動性があり話題になるものであれば、参加に一定の条件を設けることで逆に参加してみたくなるフックにすることも可能です。