【イベント業界のリアルな状況】新型コロナウイルスによるイベントの中止と、売上げ減少

2020年3月の売上は軒並み低下

今回の記事は直近起きていることのレポートになります。普段はあまり時事ネタを取り扱わないのですが、周辺のイベント会社が結構大変なことになっているため、新型コロナウイルスによって起きている今現在のイベント業界の状況をお伝えしたいと思います。

2020年2月26日に安倍首相が新型コロナウイルス感染症対策本部を開き、以後2週間は全国的なスポーツや文化イベントの中止や延期、規模縮小をしてほしいと要請して以降、ほとんどすべてのイベントが中止となり、2020年3月10日現在も状況は変わっていません。

実際私周りでも大型イベントはすべて中止または無観客か規模縮小で開催されています。

実は3月というのは、イベント業界では結構な掻き入れ時で、企業の予算消化のためのプロモーションを行ったり、新生活向けのキャンペーンを行ったりと、割と大きな金額が動く月だったりしますが、それがごっそり無くなっており、年度末に向け大幅な業績の下方修正を迫られている状況です。

一番怖いのはオリンピックが無くなること。

イベント業関係者が今一番恐れていることは、オリンピックが中止になることでしょう。全国のイベント業関係者は多かれ少なかれオリンピックにかかわっており、そのために人員や設備を補強したり、ほかの業務を外してリソースを割いたりしていることもあります。

私の会社では、全員がオリンピックに集中して、次年度以降の受注機会を逃すことを避けるため&他の業務もこなすため、2割程度の余力を残してオリンピック関係を仕事を受けていますが、それでも丸っと吹っ飛べば途方もない損害が生じます。

幸いなことに、私たちはプロモーションを中心に受託しているイベントプロダクションのためイベントが中止になってもそれまでの稼働分のフィーは請求出来たりしますが、コンサートなどをプロモートしている興行系のイベント会社は生きた心地がしない状況でしょう。実際「チケットの払い戻しが〇億円を超えて、自己破産が現実的なってる」という興行主の悲痛な叫びを紹介する記事も出ていました。

今後に向けて

流行が収束するのを待つしかないわけですが、2020年5月以降も感染の拡大が続くようであれば、オリンピックの中止もかなり現実味を帯びてきます。また、大規模イベントの自粛が継続すると、イベント業界自体が相当な苦境に立たされていくでしょう。とにかく、一人一人が感染予防の意思を持って行動しつつ、あとは祈るだけです。