新型コロナウィルスによる案件中止・延期で危機的状況【イベント業界のリアル】

2020年8月までの案件が吹っ飛んだ

本日は2020年4月1日。新年度になりました。イベント業界は暗い春を迎えています。

新型コロナウイルスによる、イベントやプロモーション案件の中止・延期が相次いでおり、私が担当していた案件もオリ・パラ関連を含め8月までほぼ中止、または延期となりました。1件だけ保留になっているコンペで勝った案件があるのですが、それも今期中に行うか未定で、さらに来期に持ち越しの場合は再プレ(あらためて企画コンペを行い受託者選定を行う)とのこと…。

今の状況

私は今現在まだ出社していますが、取引先の広告代理店は軒並みリモートワークとなっており、普段は頻繁に打合せに行っていたオフィスにはここしばらく顔を出してません。打合せはだいたいメールと電話で済ませるか、ZOOMなどのweb会議になってきてます。

通常であれば2019年度の事業の締めも一通り終わり、2020年度の案件を手掛けている状況なのですが、冒頭に書いたとおりほぼ全ての案件がふっとび、今は不安を抱えつつとてもまったりしています。

これからの見通しについて

ひとまず、今報道されている情報を元に考察すると、リアルで一定数以上が集まるイベントは今から半年くらいは実施が難しいのではないかと考えています。先日オリンピックは来年2021年の7月23日からと日程が示されましたが、1年半先のそれすら本当に自体が収束するかどうかは未知数です。

1年耐えれば本当に仕事が復活するのか?それは本当に1年で済むのか、人々のマインドが元に戻るのにもっとかかるのではないか?

イベント業界としては先の見えない中『イベントができないどうしよう』ではなく、利益の確保に向け、新しい事業領域へのチャンレジやをいや応なしに迫られていると言えます。

今日から新入社員入社という企業も多いかと思いますが、サイバーエージェントの藤田晋氏がブログで新入社員へ向け以下のようなコメント(一部抜粋)を発表しています。

今回のコロナ危機によって、企業と人々の生活は強制的にデジタルシフトが迫られています。

今までもやれば出来たことですが、やらざるを得ない状況になって初めて、デジタル革命が一気に進むでしょう。

対面原則の旧来型の価値観も変わり、テレワークが働き方の標準になる可能性が高く、新しい時代の新しい価値観で働く人に有利な時代がやってきます。

つまり皆さんのような新しい世代が活躍できる世の中です。

渋谷ではたらく社長のアメブロ 2020/04/01 サイバーエージェント20入社の皆さんへ より

藤田氏が言うように、このコロナ危機によって、図らずも生活の強制的なデジタルシフトが進むでしょう。新しい価値観に切り替わっていく世の中の考え方を柔軟に受けとめ、我々も従来のイベントだけではない新しい価値提供が必要になってくると思います。