【お金の流れ】イベントにおけるプロジェクトの座組は「流しそうめん」だ

イベント・プロモーションの一般的な座組は

お金の流れで言うと、

主催者(企業や団体、自治体など)

元請け(広告代理店など)※制作会社などが直接主催と取引することも。

二次請け(企画制作会社・デザイン会社・web制作会社など)

三次請け(運営スタッフ派遣会社・施工会社・レンタル会社・音響映像会社など)

となります。

もちろんこれに当てはまらないケースも多々ありますが、このような流れになることがほとんどです。他の業界でも同様ですが、元請けがプロジェクトに必要な予算を下請けに按分するため、その下に入る企業は基本的には元請けから提示された予算に応じた業務を行うことになります。たとえば、主催者から広告代理店に100万円の予算でイベントを依頼したら、元請け広告代理店が20万(20%)をとって残りの80万円で二次請けの会社へ発注し、二次請けが20万円(25%)をとって、60万円で三次請けに発注をかける…。といった形です。

もちろん、元請けはプロジェクトの成否に関する責任を負わなくてはいけないため、それに見合った金額をとらなくてはいけません。ここで言いたいのは元請け・二次請けが中抜きしているということではなく、「座組の下流に行くほど自分で自由にできる予算が少なくなる」ということです。

 

プロジェクトの座組は「流しそうめん」

ちょうど 流しそうめんの上流と下流のような関係で、上流にいけば行くほど「そうめんが流れてくるタイミングや量がよくわかる」ため、自分にあったタイミングで、適切な量のそうめんを取ることができます。翻って下流にいけば行くほど「そうめんが流れてくるタイミングや量がよくわからず」しかも「流れてきても前の人たちに取られて少量しか残ってない」可能性が高まります。なので、下流にいけばいくほど、たくさんのレーンを掛け持ちして量を裁かなくてはいけなくなります。

ただ、これは結構極端な例なので、実際には「だれも近寄れないレーン」をつくってしまう独占的な特殊技術をもった企業や「だれにも取れないスピードでそうめんを流してもらうように裏で交渉している」営業戦略をとっている企業もあったりします。