イベント制作会社の大手ってどういう会社がある?【有名どころ5社を紹介】

イベント制作会社とは?

イベントは大きく2つの形態があります。1つ目が自分でコンサートなどを主催して収益を上げる「興行」、2つ目が企業や自治体から業務を請け負って販促やPRを行う「プロモーション」です。

今回の記事では後者の「プロモーション」を主な業務とする、『イベント制作会社』や『イベントプロダクション』と呼ばれる企業について紹介を行います。

ちなみに著名なイベント制作会社は、イベントだけではなくキャンペーン、クリエイティブ、映像制作、Webなど他ジャンルの制作業務も併せて行っていることも多くあるため、イベントを含むプロモーション全般の制作を行う『広告制作会社』を含め選出してます。

なお紹介する5社は、一緒に仕事をしたことがある企業の中から特に「企画」「制作」「運営」の何れか、または全てが優れているかどうかを基準に完全に私の独断で選出させていただきました。

いずれも業界内では大手で知名度の高い会社となったため、詳細な企業情報などはあえて記入しておらず、ごく基本的な会社の概要と私が実際に仕事をして感じた所感を盛り込んだものになってます。もし詳しい会社情報が知りたい方は検索してみてください。

それでは行ってみましょう。

No.1|DENTSU LIVE[電通ライブ]

広告制作会社として世界でも最大規模の売り上げを誇り、業界を代表する存在です。

もともとは電通テックという電通グループの広告制作会社が母体になっており、 2017年の事業再編で「株式会社電通ライブ」に改組改称されました。ちなみに、また新たに「株式会社電通テック」という会社が設立されてます。

詳しくは、DENTSU LIVE さんの会社概要をご確認ください。

わたしが普段感じている彼らの特徴は、働いている人たちの仕事に対するプライドがとても高く、成功への強い執念を感じるということです。また、ストレートに「いいものを創りたい」という気持ちを持ち合わせている方が多い印象ですね。面倒な方もたくさんいらっしゃいますが…。

電通グループの100%子会社ということもあり主要取引先は電通です。そのため、オリンピックなどのメガイベントをはじめ様々な著名案件を手掛けており、まさに日本を代表する広告制作会社といえるでしょう。

ちなみに、今は改善されつつあるようですが、勤務形態はスーパー・ウルトラ・ハードです。まず体力と精神力がある人じゃないと続かないですね。わたしは無理です。

No.2|TOW[テー・オー・ダブリュー]

一般の方にはあまりなじみがない会社かと思いますが、イベント業界で知らないものはいない、 東証一部に上場している大企業で最大手のイベント制作会社です。

ここのすごいところは、営業と企画(イベントの企画立案)制作(イベントの準備作業や調整)運営(イベントの現場運営)が分業制になっていることで、全部一人でやるのが当たり前の、他の中小イベント会社からみるとその辺が結構うらやましかったりします。彼らの話をきくとそれはそれで良し悪しもあるようですが。

取引先は大手広告代理店がメインで、電通・電通ライブ、博報堂、ADKらと組んで様々な大型案件をこなしています。

そしてやはり、こちらの会社に勤めている方もみなさん超忙しそうです。また、代理店のプロモーションセクションなどへの出向者も多数います。ちなみに日本語表記上はテー・オー・ダブリューですが、みなティー・オー・ダブリューと言ってます。

No.3|博報堂プロダクツ

博報堂プロダクツは博報堂子会社の広告制作会社です。

当然主な取引先は博報堂で、事業領域はイベントやプロモーション領域の他、TVCM、写真、デザイン、ダイレクトマーケティングなど多岐にわたります。

ちなみに博報堂は全国に連結子会社があるのですが、同じグループでも地方の博報堂ではあまり博報堂プロダクツを使わない傾向があるようです。地方からするとクオリティも値段も高いから、予算がある案件でないとなかなか頼みづらいと言ってました。

働いている方のイメージとしては、モノやコトへのこだわりが強い方が多く、それが制作物の高いクオリティへつながっている印象です。

私は勝手に略称でプロダクツと呼んでましたが、果たしてそれが一般的なものなのか、いまだに不明です。

No.4|シミズオクト

シミズオクトを入れるかちょっと悩みました。なぜかというとここはイベント制作というより、会場施工とイベント警備がメインの会社だからです。

特に大型の屋外イベントを行うならシミズオクトの警備は外せません。というのもイベントの企画から一緒に入って、運営に合わせた警備計画を策定してくれるのと、今まで培ったイベント警備のノウハウを有しているため、とにかく任せて安心だからです。

マラソン、コンサート、陸上競技、お祭り、パレードなど、規模の大きいイベントで活躍してくれます。

また警備業資格を持っているため、制服警備を立たせられるというのが優位性になってます。とにかく、雑踏警備の抑止力の面で言えば、制服警備員とただのジャンパーを着たスタッフでは大違いです。

などと書いておきながら、私から発注するときは上記のような大型イベントはあまり受け持たないため、会場施工の方でお願いする機会の方が多いです。

No.5|フロンティアインターナショナル

フロンティアインターナショナルは、多くの方が『イベント制作会社』と聞いてイメージする業務形態の会社かと思います。

東京ガールズコレクションをはじめ、東京マラソンのイベントパート、TV局の夏イベント、東京国際映画祭など、多数の著名イベントを手掛けています。

ここは、設立が1990年とまだ30年程度しかたっていない会社ですが、東京本社、名古屋、大阪、福岡とブランチを持ち全国的に展開を行っています。

私は、某企業の某サービス開始に合わせ、インフルエンサーを呼んで行うローンチパーティの企画で協業したのですが、企画書の作りや、担当者の雰囲気など上記1~4の会社とはすこし違った気質や文化をもっている感じがしました。

また、フロンティアインターナショナルの特徴として、デジタルコンテンツへの強みを持っているのと、自社コンテンツの開発と運営に力を入れている印象があります。このあたりも、ほかのイベント会社と一線を画すブランドイメージの構築に寄与していると感じます。

以上がざっと選んだ5社になります。

この他にも、多数の良いイベント制作会社があるのですが、ここに挙げた5社は私がお付き合いしている中でも特に、信頼に値するいい仕事をする方々がいる会社になります。

また、これら総合イベント会社だけではなく、イベントを作るうえで欠かせない「人材」に特化した会社や、「会場施工」、「学会・コンベンション専門」など様々な会社が存在し、日々どこかでイベントがつくられています。

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